ソヌナメト トベジ アノ
Arnaud T. Sonounameto
部署名:システムインテグレーション部
(ベナン共和国出身)
皆さんはベナンという国名を聞いて何を思い浮かべますか?多くの方が現ベナン駐日大使のゾマホン大使を思い出すのではないでしょうか。 弊社にはそのベナン出身の技術者がいます。非常に勤勉で誠実な彼は、待ち合わせに1分遅れるくらいならば15分早く行って相手を待っていたいという 大変思いやりのある性格です。弊社の社員は国籍を問わず多くの国の文化や考え方を認め尊重する姿勢を持っており、そのような環境に安心感を持って働いている彼を紹介します。
海外にでることの必然性
中学と高校では故郷のアボミィにある専門学校で機械関係の技術を学びました。他の国と比べると職業選択の自由は少なく、幅広く勉強するためには
必然的に英語を学ばなくてはなりません。また、高度な勉強を続けるためにはベナンの外に出るほかなく、
試験に合格して日本政府と立命館アジア太平洋大学の奨学金を得ることができたことから2007年に来日することができました。この機会には今でも大変感謝しています。
大学卒業後は飛行機関係の部品を制作する会社に務めていましたが、もう少し国際的な仕事をしたいと考えていたところに、
グローバルビジョンテクノロジーとの出会いがありました。
私の入社面接を担当してくれた部長とのコミュニケーションはとてもフランクなもので、会社全体が外国人にとっても働きやすそうな雰囲気であることもわかり入社を決めました。
今ではプライベートな事も気遣って頂き、とにかく会社に貢献できるように頑張ろうと思っています。
アフリカへの貢献
現時点ではすぐに日本とアフリカの間で大きなビジネスを展開することは難しいと思います。 かつてはアフリカの国々は支援対象国でしたが、徐々にマーケットへと成長しつつあるものの、 製造拠点としてもマーケットとしてもアジアやインドという、より日本に近い地域の優位性は変わりません。 しかしながら、アフリカへの投資規模は徐々に拡大しているので、そのうち必ず仕事での接点が出てくると思います。 それまでは、製造支援部でスキルを磨き、会社と私の成長を通じてアフリカへも最終的に貢献できるように頑張りたいです。
尊敬すべき人間性
初めて会った時は流暢で丁寧な日本語と物腰の柔らかさがとても好印象でした。普段の業務姿勢は非常に真面目で努力家。仕事が多いときは自主的に早めに出社したり、 自分のスキルを補完するために勉強することを怠らない人です。事務所では日本語での表現が出ない場合は、英語で会話をすることもありますので、 私にとっても日常的に英語を話すスキルがキープできて嬉しいです。 世界的に見ても勤勉と言われる日本人ですが、彼はその日本人よりも几帳面で思いやりを持った勤勉な社員です。週末の掃除タイムなどは、キーボードの隙間のほこりにまで 気がつくほどで、何事にも全力で取り組む姿勢が周囲に良い影響を与えています。 私自身はアメリカに6年ほど留学していたので、日米に加えてアフリカの方の価値観に興味は尽きません。例えば、ベナンでは親しい人とは一つのお皿を共有して食べるそうですが、これは愛情の証なのだそうです。 (同期入社の女性社員談)
スミマセンの文化
私が日本に来て不思議だなあと思ったことは、皆が「すみません、すみません」と言うことですね。
これには様々な意味があると思いますが「Thank you」「Sorry」「Excuse me」など全てが「スミマセン」です。
日本人の謙虚な姿勢というのはとても美しいですよね。
もし、足を踏まれた人がいても「(邪魔なところに居て)スミマセン」、踏んだ方ももちろん「スミマセン」。
ベナンだったら踏んだ方が謝らなければ、すぐに喧嘩ですよ。(笑)
日本の皆さんはとても謙虚で礼儀正しく、私も常々見習っています。日曜日にはあちこちのカトリック教会のミサに出て、
多くの方との新しい出会いがありますが、皆さんとてもやさしいですね。これからも沢山の日本人の友人を作りたいです。
Arnaud T. Sonounameto(ニックネーム「アノさん」)
日本政府と立命館アジア太平洋大学の奨学金を受けて2007年4月に来日。 日本人以上に謙虚で礼儀正しいと同僚からも尊敬される、ベナンからやってきた弊社のグローバルパーソン。 今後はフランス語、英語、日本語を武器に弊社の国際業務を拡大予定。
ところで「ベナン共和国」ってどんな国?
ベナンは西アフリカのギニア湾に接する国です。40以上の部族が共存しながらも争いが少なく、アフリカにおける民主化のモデル国と言われています。
主な産業は農業と港湾でのサービス業、日本の1/3程度の国土に約920万人が生活しています。
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