GLOBAL PERSON 世界で通用する人材を育成し、社会に貢献する

国際協力機構(JICA)
青年海外協力隊二本松訓練所視察レポート

 2013.5.30-31

グローバル人材育成としての青年海外協力隊

  私達のミッションは「日本人と日本企業のグローバル化をサポートし、日本に活力を提供すること」です。 お客様のグローバルビジネスをお手伝いするのに必要なのは何でしょうか?それはやはり、何よりもグローバル人材なのです。 弊社では世間で言うグローバル人材を「グローバルパーソン」と呼んでいます。

  グローバルなスキルと言えばどうしても語学力に目を奪われがちですが、本当に必要なスキルの中で語学というものはそれほど重要ではありません。(もちろんある程度は必要です) 異文化の中でのコミュニケーション能力や課題を解決する力こそが、グローバルパーソンに必要なスキルです。 弊社は社員教育の一環として、多くの期待を持って青年海外協力隊への社員の参加を計画しており、 大事な社員が安心して協力隊に参加して成長してくることができるように、その派遣前訓練で実際に何が行われているのかを視察してきました。 結果として、非常に手厚く訓練が行われていることがわかり、今後の社内候補者の背中を優しさを持って力強く押してあげることが出来そうです。

福島は二本松の国立公園内に佇む二本松訓練所。高台にあり、斜面に何棟かに分けて建てられた施設です。 毎朝、この広場で朝礼が行われます。

二日間にわたり派遣前訓練についてご説明頂いた二本松訓練所の北野所長。かつては青年海外協力隊としてモルディブで水泳を指導。アフガニスタン事務所勤務などを経て現職。大変わかりやすいご説明をありがとうございました!

語学訓練の様子。派遣予定国の言語に合わせて少人数で学びます。 こちらはモンゴル語のクラスです。2ヶ月間の訓練期間に約250コマの授業が行われます。

基礎的な日常会話から専門技術分野に至るまで、ベテラン講師による語学の特訓。見学させて頂いたモンゴル語クラスでは何を話しているのかチンプンカンプンでしたが、 このような新しい環境、新しい出会いはうらやましいなとおもいました。日本国内で新しく形成されるネットワークの一片を見ました。

こちらは英語クラスの先生と候補者の皆さん。右端は一緒に視察に参加しました、弊社のグローバルパーソンの一人です。 ちょうど英語でプレゼンを行い、質疑をする練習をしていました。知識を蓄えるだけではなく、どのように自分の考えを伝えるかという コミュニケーションの技術も同時に訓練します。

派遣先によっては子どもたちの前で理科の実験を行う必要があったり、現地の先生達と一緒に授業の仕方を改善することもあります。 そのような状況を踏まえての訓練が必要な候補者もいるのですね。現地での活動が未来の科学者の育成にも繋がります。



こちらは候補者の寝泊まりする宿泊棟。2ヶ月間の訓練生活を共にする仲間達との喜怒哀楽を共にする生活空間。 一生の想い出とネットワークを育むことができる。平日の外出可能時間は19時までと、かなり厳しい。

候補者の個室はそれほど大きくありませんが、今後の派遣先での住居を想定すると必要十分なスペースかと思われます。

協力隊OBでエイズ対策隊員としてマラウイでの活動経験がある中村さんの講演。 現地の活動で得た経験をシェアして頂きました。派遣先の現状に合わせ、異文化を理解しながら、コツコツと改善を重ねてこられたようです。 グローバル人材育成としての協力隊への派遣は間違っていないことが確信できました!

視察参加者と候補者との質疑タイムです。候の皆さんのボランティアにかける強い信念を感じることができました。 会社を退職しての参加という方もおられましたが、弊社では人材育成を目的としていますので、会社のミッションと方向性が合えば在籍したままで参加することを検討可能です。

各国からの民芸品展示コーナー。100点以上の民族衣装飾ってあったりします。一部の展示品を除き一般への貸出も可能とのこと。

図書コーナーでたまたま手にとった子供向けの書籍。 大人が読んでもかなり面白い内容で、「群れたがる日本人」「日本の恥文化/欧米の罪文化」などが紹介されています。視察から戻ってAmazonでポチッとやってしまい、オフィスでこっそり読んでいます。

二日間の視察のコーディネートをして頂いた深谷さんと。小学校教諭としてセネガルに赴任されていたそうです。 様々な年齢層の視察参加者と対等にユーモアを持って接する姿は、まさに弊社が謳うグローバルパーソン。色々と気配り頂きありがとうございました!

「無事カエル」です。日本の外では様々な政変やアクシデントが発生することが考えられます。無事に帰ってくることもミッションの一つです。